Q&A(病状別の治療)
坐骨神経痛(座骨神経痛)
坐骨(座骨)神経痛とは、痛みが坐骨神経の経路である、腰部〜臀部〜大腿背部〜下腿へと沿って痛むもので、その疼痛は皮膚または深部に感じられ、持続性で時に発作性の堪え難い程の激痛があります。痛みは夜間に強くなり、運動や冷却により増悪します。多くは左右どちらかの片側性ですが、糖尿病や梅毒の際には両側性に症状が出るのが特徴です。
■足の少陰の証
脉状:左の寸口と尺中、右の尺中が虚。沈脉、緊脉。
症状:腰が痛んで冷え、下腹部に力が無く冷える。小便頻数。下腿の少陰経に圧痛点がある。津々として冷える痛みの時には後頸部の経穴に症状が出ている。
■足の少陽の証
脉状:左の関上、尺中が陽実。沈、緊脉または弦脉。
症状:痛みが主として身体の側面にあって、痛みが発作的または電撃的に来て、上下に移動する。足の少陽経に反応が出現する事が多い。食欲不振、食べ物の味が無い、筋肉が軟弱で手足が重く、だるく、熱っぽい。臍部に圧痛がある。足の陽明経に反応が出現する。
■足の太陰の証
脉状:右の関上、左の寸口が虚。力の無い脉。
症状:足が怠くて置き所が無い、痛みは鈍痛で何となく鈍い痛みで腫れがある。リウマチ患者にこの傾向が強い。
■手の太陰の証
脉状:右の寸口と関上が虚。しょく脉。(しょくは、さんずいに嗇)
症状:皮膚が白く、風邪をひき易い。咳嗽して、肩背部が凝り、寒がり、皮下脂肪が少ない。辛いものを好み、小便頻数。
■足の厥陰の証
症状:神経質で2回以上坐骨神経痛を煩っている人に多い。